ミスタードーナツ--メープルマフィン。
高校生のとき、
クラスメイトに遅刻常習犯の男子がいました。
かれは、学校から自転車で約5分くらいのところに住んでいるくせに、
毎回「寝坊」と云って、遅れて教室に入ってくるのでした。
だからと云って、彼はいわゆる問題を起こすような悪でもなかったし、
なにかクラスに影響を与えるような暴れん坊でも、ありませんでした。
ただ、寝坊を繰り返し、先生に電話で起こしてもらうと云う、
単なるぐうたら、だったのです。
自転車で20分もかかるわたしなんて、
3年間でいちども遅刻をしたことがないのに、
なに故、近所に住むやつが、こうも何度も遅刻を繰り返すのか、、。
そればかりは、叶姉妹のバックグラウンド並みの、謎でした。
半年ほど前、近所にミスドが移転していて、
いままで遠くまで自転車で行っていたのが、
ずいぶんと楽になって、
(嗚呼、この辺も便利になったねぇ〜。)
と、しみじみ感じました。
ミスドの広告が入るたびに、
(あ、また割り引きをやるんだ〜。)
(新作が出るんだ〜。)
と、記憶に留めながらも、
(でも、近所だから、いつでも買えるし、
別にいまじゃなくても、いっか〜。)
と、なぜか近所であることを理由に、
その足はにぶってしまうのです、、。
いまになって、ぐうたらのクラスメイトの遅刻の心境が、
なんとなく理解出来ます、、。
おそらくやつも、
(近所だから、もう少し寝ていてもいいだろう。)
くらいの心理だったに、相違ありません。
この、“近所だから”と云う勝手な理由づけが、
まさにぐうたらの特徴の1つです。
なにかにつけて、“○○だからいいや〜”と、
一時の楽を得るために、自分をそうやって納得させ、
ぐうたらの道へと、自ら進んで行くのです。
クラスメイトの場合、先生をわずらわせる、と云う影響はありますが、
わたしのミスドに対するぐうたらの場合、
食べたいものを食べられない、と云う、
すべてはわたしの損となるだけであり、
第3者に与える影響は皆無です。
あっ!
わたしがぐうたらなことで、
ミスドの売り上げが、その分減ってしまうんだった、、。
結局ぐうたらは、自分だけではなく、
必ず誰かにも影響を与えてしまうのですね、、。
3年寝太郎だって、ぐうたらですが、
3年にいちど、村人を助けています。
それに比べ、毎日活動しているわたしが、
近所のミスドの売り上げに貢献しなくて、どうすると云うのかっ!

と云うわけで、半年寝太郎を経て(?)、
半年前から食べようと決めていた、
ミスドのメープルマフィンをようやっと、頂くときが来ました。
割引の広告が入るたびに、
このメープルマフィンが載っているので、
ずっと気になってはいました。
(よしっ!この割引の期間にこのマフィンを買うぞっ!)
↓
(よしっ!あした、このマフィンを買おうっ!)
↓
(よしっ、、。あしたの割引最終日は、マフィン買う、か、、、。)
↓
(まっ、近所だし、次の機会にするか、、、。)
と、何度思ったことでしょう、、。
まさにこの心境こそ、ぐうたらの成せるわざ(?)、です。
腰は重いものの、実にいいわけを考える思考回路は軽やかです。
そんな、軽やか気分でミスドの箱からこのメープルマフィンを取り出し、
くんくん匂いを嗅いで、このマフィンがメープルであることを確認し、
いざ、独身ぐうたらおんなの口腔内におさまるときが、やって来ました。

こうやってテーブルにメープルマフィンを置くと、
ぐうたらのわたしをいましめるかの如く、
メープルの香りがずんずん鼻腔に侵入し、
やがて、脳を刺激します。
(おっ、おうっ、、!なんて凄いメープルの香りなんだっ、、!)
これが漫画だったら、
温泉マークの湯気みたいな、うねうねが、
生地の上に描かれていることでしょう。
これがもし漫画だったら、
チューリップあたりのお花が、
わたしの頭上に描かれていることでしょう。
実に、強烈なメープルの香りです。
甘〜い、コクのある香りです。
これだけで、ごはん3杯はいけそうです(?)。
そんなはずはないので、
早速マフィンを頂きます。
生地にスプーンを入れると、
上の部分はちょっとサックリ硬めなのに、
中の生地は、とってもふわふわです。
ふわふわ、と云うか、ふにふに、、?
ふわふわと云う表現だと、
いささかぱっさりしている感じを受けますが、
決して生地は乾燥してはいません。
か〜な〜りっ、しっとりとしています。
故に、ふわふわと云うよりは、
ふにふにしている、と云った方が、適切だと思われます。

マフィンの味は、実にシンプルです。
メープルを主張させるために、
必要最低限の量の材料しか使用していない、
そんなミスドのこだわりのようなこころ意気を感じます。
メープルの味が濃いわけでもないのですが、
お口にさわやかに、メープルの風味が広がります。
メープルが濃くないのに、
風味豊かに感じる、、、。
これは、裏を返せば(?)、
他の材料がメープルを邪魔していない、と云うことです。
(小麦粉とメープルしか使用してないのかっ!)
と思わせるような、実にシンプルな味ですっ!!
生地の食感は、とっても軽やかで、
口当たりもとってもステキです。
甘さも控え目で、甘味はメープルのみっ!
と云った感じです。
さらに、メープルに隠れて、
なにやら、バターのようなコクを舌が感知します。
だからと云って、油分のヌメヌメ感がすることは、ありません。
マフィンと云うと、
割とバターなどの油分がこってりと使用されていることが多いと思いますが、
そんなこてこての油分は、いっさいありません。
お口の中に入れても、あの、ぬるぬるが全く残りません。

メープルのさわやか風のみが、
そよそよと、わたしのお口に吹いています。
こってりマフィンだと、歯を磨いたあとも、
なんとなくぬるぬるが執拗にお口を占拠している感じがします。
しかし、このメープルマフィンは、
ちょっと味が薄目ではありますが、
と〜ってもあっさりとしているので、
これは朝からでも、さわやかに頂けると思います。
まさに、お口の恋人、ですっ!
“恋人は、メープルマフィンと、のっぽだけ。”
のっぽパンは、毎日食べても飽きませんが、
このメープルマフィンも、毎日食べても、飽きない味です!
いや〜、、。
味もさわやかですが、食べた人間も、
実にさわやかな気分になります。
しかし、さわやかな気分な一方で、
いささか、落ち込んでいる自分もいます、、。
(もっと前に、食べておくべきだった、、、。)
半年寝太郎、激しい後悔に、かられております、、。
己がぐうたらだったがために、ミスドの売り上げを下げさせ(?)、
このメープルマフィンの旨さを半年以上も知らずにいたなんて、、。
嗚呼っ!
ぐうたらなんて、一時の楽を得たいがための行動だったのはずなのに、
こんなにも、損をしていたとはっ、、。
楽は苦の種、楽は損の種、ですよ、、、。
これからは、ぐうたらを卒業し、
ただの独身おんなとして、まい進して行きたいと思います。
【栄養成分表示(1個当り)】
エネルギー:286kcal
たんぱく質:3.9g
脂質:13.1g
炭水化物:37.6g
食塩相当量:0.7g
【オススメ度:★★★★☆(4.5)】
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junku(10/29)