ローソン--ルビーグレープフルーツペストリー(とっておき宣言・山崎製パン)。
菓子パンの選択、購入とは、
まさに、戦国の乱世のごとく、
戦いで、あります。
喰うか、喰われるか、ではなく、
取るか、取られるかの、攻防戦なのであります。
いったい、誰と戦っているのか。
それは、ほかのお客なのです。
この日、独身がローソンに行き、
菓子パンコーナーへ直行すると、
そこには、テスト期間と思われる、
ひとりの女子高生が、お昼ご飯を選んでいる最中でありました。
はじめは、お弁当を見ていたのですが、
独身が菓子パン選びを開始すると、
女子高生も、菓子パンに惹かれたのか、
隣へやって来ました。
独身も、あれやこれやと迷っていますが、
同様に、女子高生も、選択に時間がかかっている模様です。
そんな中、独身は今週の新作の、
“フルーツインサマー”と書かれた、
3種の菓子パンに、こころ惹かれました。
3つとも、捨て難い、ナイス菓子パンです。
しかし、ここで3つも購入することは、出来ません。
こういう場合、いちばん興味の低いものから、
切り捨てていきます。
すると、パイナップルの菓子パンは、
以前、似たようなものを食べたことがあったので、
却下となり、最終的に、マンゴーペストリーと、
この“ルビー・モレノ”ではなく、
“ルビーグレープフルーツペストリー”が、
候補として、残ったわけです。
(大好きなマンゴーときたら、食べずにはいられないっ!
でも、グレープフルーツなんて、いままで食べたことないし、、。)
いつものように、甲乙つけられず、
取捨選択にあたまを悩ませています。
と、ここで、右隣に立っている、
女子高生が気になり出しました。
(彼女も、同様に菓子パン選びに悩んでいる。
と云うことは、こうしている間に、
マンゴーかグレープフルーツのいずれかを、
取られる可能性があるっ、、!)
こうなったら、迷っている余地はありませんっ、、!
さっさと決定しなければ、
女子高生に先手を取られてしまうのですっ!
(こっ、これはいかんっ!)
と、ここで独身、
最終決定をしていないにも関わらず、
“とりあえず”として、マンゴーペストリーを手に取ったのです。
そして、菓子パンコーナーのすぐ横の、
マフィンを見ている振りをして、
女子高生の様子を伺っていると、
“フルーツインサマー”とは関係のない、
ミルククリームのほにゃららを、手に取り、
レジへと向かったのです。
(やったっ、、!!)
独身、勝利宣言です。
見事、女子高生との対峙に勝ったのですっ。
そして、独身は最終的に、マンゴーではなく、
この“ルビーグレープフルーツペストリー”を選んだわけです。
やはり、グレープフルーツは食べたことがないと云うことと、
ローソンの、マンゴーの菓子パンは、
つい最近食べたばかりと云う理由で、
“グレープフルーツ”に軍配があがったのです。
菓子パンで、時間をかけて、選択に悩むことは、
おおいに結構なことです。
しかし、忘れてはいけないのは、
個数と敵、です。
この日の独身のように、菓子パンを狙っているお客は、
ひとりとは、限りません。
さらに、候補として目をつけた菓子パンが、
ひとつしかないことも、あり得るのです。
これはまさに、菓子パン乱世です。
先手、先手をうち、ときに、相手の心理をつき、
ナイス菓子パンを確保しなければなりません。
この独身も、まだまだ人生の若輩者ではありますが、
女子高生もまた、菓子パン対峙の経験が、
足りなかったようです(?)。
しかし、じっくり菓子パンを見極めていた点を考慮すると、
きっと、この先、彼女もナイス菓子パンを選び抜く、
鋭い目を持つ可能性があると思われます(??)。
ドイツのことわざで、
“練習すれば、マイスターになれるよ”、
と云うものがあります。
独身も、まだまだマイスターと云えるレベルではありませんが、
成長著しい、女子高生に負けないよう、
これからも、マイスター目指し、菓子パン乱世を、
生き抜いていきたいと思います。

と云うわけで、ローソン今週の新作、
“フルーツインサマー”の“ルビーグレープフルーツ”です。
やはり、夏になると、
柑橘系の果物の菓子パンが目立つようになりました。
先日、木村屋の“シークワァーサー”を見たときは、
(酸味が強い果物を菓子パンにするのって、
どうなんだろう、、。)
と、いささか不安もありましたが、
その酸味が逆に、新鮮ですっきりして、
おいしく頂くことが出来ました。
グレープフルーツも、酸味がある果物です。
しかし、赤クレープフルーツは、ふつうのものより、
少し、丸みがあるような気がします。
そんな赤グレープフルーツだったら、
きっと、菓子パンにも合うのではないでしょうか。
さて、早速、生地から頂いてみますと、
意外や意外、と〜ってもふんわりとしていますっ。
デニッシュ生地なので、見た目、
もっとサクサクしているのかと思っていましたが、
ほとんどサクサク感はなく、空気感がある、
ふわふわ生地となっています。
しかし、1枚1枚の層ががっしりとしているので、
しゃくしゃくっとした、噛み応えもあります。
外見は、攻め易そうな城に見えて、実は、
強固な要塞だった、そんな感じの、
ふわふわ、しゃくしゃく生地です。
生地のお味は、もっとバターでギトギトしていると思いきや、
とってもあっさりとしています。
甘味もなく、油っぽさもない、
すっきりとしたお味です。
デニッシュ生地から、甘味とバターを抜いたら、
こんな感じになるのね、と云う感じの生地です。
骨太ではなく、骨抜きの、構造改革です(?)。
♪ほ〜ねほねロックッ(ほ〜ねほねロックッ)
ほ〜ねほね〜〜〜〜〜っ!!(ッウ〜ッ!)
生地、素朴っ!♪
クリームに注目すると、
生地の端っこにまでは、行き届いていません。
実は、そこに部分には、アイシングがしゃしゃっと、
かかっていたのですが、いかんせん、
夏の太陽のパッションと云うのは、
独身の化粧もどろどろに溶かしてしまうくらい、
強烈なのであります。
よって、両端のアイシングも、
太陽のパッションに敗北を喫してしまった、
と云うわけです、、。
店頭で見かけたとき、
(グレープフルーツとカスタードがあるのに、
なぜ故、アイシングがあるんだろう、、、。
グレープフルーツの邪魔になるのではないだろうか、、。)
と、アイシングの存在に、批判的だったことは、否めません。
しかし、生地に甘味がないことと、
端っこまでグレープフルーツがないことで、
このアイシングが最後まで、
甘い菓子パンを演出してくれていると云うわけです。
甘過ぎる菓子パンは、得意ではありませんが、
やはり、適度な甘味があってこそ、
菓子パンと云えるのです。

生地の中央には、グレープフルーツジャムと、
カスタードクリームが縦に入れられています。
まず、ジャムのほうですが、
かたいゼリーを潰したような、
じゅるじゅるの食感です。
ジャムと云うほど、ねっとり感はありません。
ぷるぷる、じゅるじゅるのゼリーみたいです。
お味ですが、はじめ、グレープフルーツではなく、
オレンジのような風味がします。
しばらくもぐもぐしていると、
やがて、グレープフルーツの、
ほんのりとした苦味がお口に広がります。
“はじめオレンジ、中、苦味”ってやつです。
そして、いちばん最後に、すっきりとした酸味が、
お口に残るのです。
♪か〜な〜ら〜ずっ、最後に酸味勝つ〜♪
です。

下のカスタードですが、こちらは、水分少なめの、
ねっとり、まったりクリームです。
ジャムと相成ると、カスタードのふんわりとしたたまごが、
グレープフルーツのツンとした苦味、酸味を、
うしろから、やさしくフォローしているようです。
半分を冷蔵庫で冷やしてみましたが、
ふんわりだった生地が、ぐっと引き締まって、
しゃくしゃくの噛み応えが増していますっ。
じゅるじゅるだったジャムも、
冷たくなって、すっきりして食べやすくなっています。

全体的に、甘さは控え目で、
油っぽさもほとんどないので、
夏らしい、さわやかな菓子パンとなっています。
しかし、残念ながら、ジャムとカスタードの対峙となると、
完全に、カスタードの敗北は明らかです。
お口の中で、グレープフルーツの風味がぶわっとすると、
しばらくして、カスタードのたまごが、
遅れてやって来るのですが、その間に、
お口の中を占拠していたのが、グレープフルーツと云うわけです。
つまり、グレープフルーツが、
先手を打っていたのです。
ここで、あとからカスタードが遅れてやって来たとしても、
グレープフルーツを打ち負かすは、もはや不可能です。
まさに、お口の中での生き残りをかけて、
さまざまな駆け引きが行なわれていますが、
ここでも、おろおろと迷ってれば、
相手に先手を打たれてしまうのは、人間の対峙と同様です。
カスタードは、グレープフルーツと比べると、
風味ではいささか強さが劣っている感があります。
それを補うにはやはり、量で勝負するしか、
ないと思われます。
よって、この勝負、カスタードは風味よりもまず、
量で先手を打つべきだったと思われます。
戦略いかんで、全体のお味の運命が変わってしまうってもんです。
菓子パンの購入と云うのも、乱世ですが、
2種のクリーム、またはジャムと云うのもまた、
乱世です。
購入価格:120円。
【栄養成分表示(1包装当り)】
熱量:268kcal
たんぱく質:4.9g
脂質:11.9g
炭水化物:35.4g
ナトリウム:270mg
【オススメ度:★★★☆☆(3.5)】
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junku(10/29)