ヤマザキ--薄皮 黒糖入り栗粒あんぱん。
「Fへ行くべきか、Cへ行くべきか、
それが問題ぢゃ。」
と、ここで久々に独身ハムレットの登場です。
この独身。
いささか、いやっ、だいぶ、優柔不断な節がありまして、
二者択一の場面において、ときに人を巻き込み、
さんざ悩むと云う、厄介な独身おんななのであります、、。
独身が観た“ハムレット”の演出は、
ハムレットが壁に右手をつき、
「生きるべきか、、、。」
と云うセリフを云っていたのですが、
この独身の場合、周囲に愛想をつかれるのではないか、
と云うくらい、脳内でさまざまな仮説を立てながら、
それこそ真剣に、こたえを導き出そうと努めるのであります。
“それなら、FとCの両方に行けばいいじゃん”、
と思われるかも、しれません。
しかし、なかなかそうもいかないからこそ、
ハムレットのごとく、悩んでいるのであります。
なぜ、FとCとで選択に苦悶しているのか。
それは、両店舗の位置関係にあります。
出発地点から見てFは、
北にチャリで約13分ほどに位置しています。
一方でCは、南に約5分ほどの近距離に位置しています。
つまり、FとCは、まったく真逆にあると云うことなのです。
ふつうなら、Fで目ぼしいナイス菓子パンがなければ、
Cへ行くと云うパターンを取ることが出来ます。
しかし、まったくの逆に位置しているどころか、
FからCまでの距離は、相当離れているのです。
菓子パンハンティングの時間は、
なるべく短時間で済ませたい独身にとって、
FからCへ行くことは、F1よりも難しいコースと云えるのです。
ミハエル・シューマッハーだって、
この難所をそう簡単にくぐりぬけることは、
出来ないでしょう(?)。
三原じゅん子さんだったら、容易かもしれません(??)。
とにかくこの日は、
FとCのどちらか一方を選ばなければならないと云うわけです。
“なら、今日どちらか一方に行って、
明日、どちらかに行けばいいじゃん”、
と思われるかも、しれません。
しかし、“この日”でなければ、
こんなに選択に悩んだりはしないのです。
と云うのも、この日、木曜日は、
Fは菓子パン2割引、Cは3割引の日なのですっ。
これは云わば、同日に隅田川の花火大会と、
青森のねぶた祭りが行なわれるようなものです(?)。
両方行きたい、けど、距離的にどちらか一方にしか、行けない。
これこそ、究極の選択ってもんです。
一見、3割引と云うことで、
Cのほうが有利のような感じを受けますが、
独身のデータによると、このCと云うのは、ふだん、
あまり菓子パンにパッションを注いでいないので、
ナイス菓子パンが見つかる率が、他店より低いのであります。
一方のFは、月はじめには、
わりと頻繁に新作の菓子パンを仕入れると云う、
菓子パン好きの心理をよく理解しているお店なのであります。
以上の調査内容からして、独身はふだん、
Fへ行くことが多いわけです。
しかしっ、、!
今月のFは、なんとも怠慢極まりありませんっ!
オシム監督に云わせれば、
「もっと走れ!」
ではなく、
「もっと仕入れろ!」
ってもんですっ!
いつもは、新作を多く仕入れているFですが、
今月になってから、ほとんど新作が置かれていないのでありますっ、、。
先週も、Fへ行ってみたものの、
なにひとつ、新作、および、ナイス菓子パンが見つからず、
入口付近に設置されている、無料の氷だけを貰い、
Fを後にしたわけです。
しかもその後、遠距離にも関わらず、
Cまで足を、いや、チャリを運んだ甲斐もなく、
Cでも、ナイス菓子パンを見つけることが出来なかった、
と云う経緯があるのです、、。
そんな辛酸をなめて、今日もFとCの両方へ行き、
骨を折るほど、独身の骨は丈夫ではありませんっ。
いちど骨折してるし、、。
(いや、それは関係ない。)
と云うわけで、今日の独身は、Fへ行くべきか、Cへ行くべきか、
朝ズバッ!ではなく、朝から脳内会議を行なっていると云うわけです。
たかがスーパー、されどスーパーです。
この選択いかんで、その先の行動も変わってくるのです。
行ったさきで、すぐにナイス菓子パンが見つかればいいのですが、
独身を魅了するような菓子パンが見つからなかった場合、
次はどこへ行くのか、あらかじめ、ルートを計画しておく必要があるのです。
常に、あらゆる不足の自体を想定し、
その対処法を考えておくのが、独身です。
“想定外”で済まされないのが、菓子パンの世界です(?)。
同時に、“なかったと云えば、なかったんですよぉ”では、
済まされない世界なのです。
厳しい世界なのです、、。
そんな脳内会議は、休憩もはさみ、
数時間に渡る議論が行なわれ、
結局、この日はスーパーCへ行くことと決議されたわけです。
そして、対処法として、C周辺のコンビニ数店をまわり、
最後に別のスーパーMへ行く、と云うルートも決定されました。
これで、雨が降ろうと槍が降ろうと、
準備万端ってもんですっ。
と云うわけで、傘を持参し、スーパーCへ行ってみると、
3段ある菓子パンの棚の中央部分に、
他の“薄皮シリーズ”と混じり、
この“黒糖入り栗粒あんぱん”が陳列されていた、
と云うわけですっ。
しかも、残り1つだけ、ですっ!
“残りものには福がある”ではありませんが、
「これ、もう残りひとつだけなんですよ〜。」
と、洋服屋さんで声をかけられたときにゃ〜ぁ、
この独身、購買意欲が3倍にもふくれ上がるってもんですっ。
狙いをさだめ、獲物に飛びつくにゃんこのごとく、
この“黒糖入り栗粒あんぱん”に手を伸ばし、
意気揚揚と、レジへ向かった独身であります。
その数分後、カミナリが鳴り出し、
雨が振り出したことは、事実です。
これも、想定内ってやつです。

“栗入りの粒あんを黒糖風味豊かなパンでたっぷり包みました。”
と云うわけで、早々に秋模様の“薄皮シリーズ”、
“黒糖入り栗粒あんぱん”であります。
梅雨明けが遅かったためか、夏ははじまったばかり、
と思っていましたが、早くも菓子パン業界とファッション業界では、
秋模様であるようです。
雑誌のモデルさんは、真夏の暑いときに、
秋冬の洋服を着て、真冬の寒いときに、
春夏の洋服を着て撮影をすると聞きます。
菓子パンを開発するかたがたも、
雑誌のモデルさんのような、季節のずれに苦労しながら、
日々、新しい菓子パンを生み出しているのでしょうか。
だとしたら、まずは頂く前に、
軽く手をたたいて、菓子パンを拝みたいと思います。
それにしても、連日30度を越す真夏日に、
秋の味覚の栗、と云われても、いまいち、
食欲がいつものように反応しないことは、否めません。
せめて、9月発売とかにして頂きたいものです。
さて、いままで“薄皮シリーズ”は、
“桜あんぱん”、
“宇治抹茶あんぱん”、
“カフェオレクリームパン”、
“うぐいすあんぱん”
“バナナクリームパン”
を頂いてきました。
あんこ系の薄皮をこのブログで紹介するのは、
この“黒糖入り栗粒あんぱん”がはじめてであります。
しかし、こどものころから、
よく自宅に薄皮の“つぶあん”はあって食べていたので、
まるっきり頂くのははじめ、てと云うわけでは、ありません。
この独身。
あまり、あんぱん、とくにつぶあんは得意分野ではありません。
あんこに、プラスほにゃららがあればいいのですが、
あんこオンリーと云うのは、なかなか困難であります。
♪あんこ〜〜〜〜ぉっ!!♪
と、いくら都はるみさんがゴリ押ししたとしても、
そうそう、胃と食道があんこを受け入れてくれるとは、
限りません。
ときに、あんこの甘さと云うのは、まさに、
甘受し難い甘さなのであります。
しかし、この薄皮には、幸いにも栗と云う、
プラスほにゃららがあるので、
これなら、独身でも頂けるのでは、と期待しているわけです。

さて、それではさっそく、
いつものように生地からですが、
その前に、袋を開けてみると、
黒糖のコクのある甘い香りが、
ぷ〜んと漂ってくるではありませんかっ。
小中学生のとき、授業参観のおかんたちのお化粧の臭いは、
ぷ〜んどころの騒ぎではありませんでしたが、
この黒糖の香りは、なんともさわやかで、
実に、食欲をかき立てる甘さですっ。
そう云えば、ちょうど1年前、
のっぽパンは限定で““黒糖”が発売されていました。
パブロフの犬ではありませんが、
ふと、この黒糖の香りをかいで、
“黒糖のっぽ”を思い出してしまいました。
生地の食感ですが、これは前回頂いた“バナナクリーム”に比べると、
まるで対極的な生地であります。
“バナナクリーム”の場合、
もっと、じっとりとしていて、
ぷにぷに、むにむにとして、柔軟な生地だった、
と記憶しています。
しかし、この生地に至っては、
そんな“バナナクリーム”の要素はまったくありません。
いささか、ぱっさりとしていて、
木目は粗めです。
お口に入れ、もぐもぐすると、
生地がざらざらして、舌触りがあまりよろしいとは、
云えません。
♪ざららぁ、ざららぁ、ざららぁ、、♪
せっかく、“さとうきび畑”で取れた黒糖と云うに、
この食感は、誠残念であります。
独身の記憶がたしかならば、この生地の食感は、
“桜あんぱん”、“宇治抹茶あんぱん”にも見られた現象でした。
つまり、“薄皮”と云うのは、
あんぱん系はぱっさりで、クリーム系はじっとり生地と云うように、
故意に生地の食感を分けているのでしょうか。
これは、製作者側の、なんらかの意図があってのことでしょうか。
それならば、このぱっさり生地は、
判断ミスと云えるのではないでしょうか。
ぱっさり加減は、さほど気になるほどでもないのですが、
いかんせん、生地がざらざら過ぎます。
うっかり、封をし忘れて、そのまま放置したがために、
生地が乾燥し、ざらざらの粗い生地になってしまった、
そんな感じの食感です。
タオルで云ったら、向こうが透けて見えるくらいまで、
ガンガンに使って、ガンガンに洗い、もはや、
タオルとしての価値が皆無、減価償却ゼロの、
そんな末期の状態です。
♪もう、、おわりぃだね、、、♪
さよなら、さよなら、さよならぁ、ああ、
です。
映画評論家の淀川さんです。
それでも、生地にはなんとか、弾力ではないのですが、
一種の、噛み応えみたいなものはあります。
ぱっさりではありますが、
ふかふかの、すかすか生地ではありません。
木目は粗くても、ぎっしりしている生地です。
お味のほうは、ほんのりと、
黒糖のコクがお口に広がります。
決して強くはない、軽い風味です。
そこに、生地の表面のお焦げの香ばしさが相成って、
生地全体の旨みになっているわけです。
案外あっさりしていて、シンプルなお味です。

あんこは、細かいぶつぶつが多めです。
ぶつぶつ、満載です。
どろどろの、こしあん部分は、ほとんどありません。
細かいとは云え、お豆のしゃりしゃりの食感がしっかりと残っていて、
硬めに煮付けられている感じです。
ぐにぐにのやわらかで、皮だけがお口に残るあんこより、
このくらい硬い食感が残っているほうが、
食べ易くていいと思います。
しかし、こしあん部分が少ないせいか、
あんこ全体として水分が少なく、
ぼてっとした、ヘビーなあんこになっています。
なんだか、きんつばを頂いているみたいです、、。
脳トレーニングが流行っている昨今、
もう少し、柔軟性があってもいいのではないでしょうか(?)。
せめて、イナバウアーが出来るようになってから、
参加してください。(??)
さて、“栗粒あんぱん”と云うことで、
期待していた栗ですが、残念ながら、
ほとんど栗の存在感は、ありません、、。
ときおり、あんこのぶつぶつに混じり、
栗のごりごりの食感がするのですが、
いかんせん、あんこのぶつぶつが、
全体の、ほとんどの比率を占めているので、
栗が出てくる余地はありません。
数年前、某局の時代劇にともだちが出演していたのですが、
わずか1秒未満だったので、
「あれっ、今映ったっ!?」
と、巻き戻して、再度確認しましたが、
この栗も、そんな感じで、
「あれっ、今味したっ!?」
と思わんばかりの、栗の存在感です、、。
♪あんこ〜〜〜〜〜ぉっ!♪
まさに、都はるみさんのゴリ押しのごとく、
あんこ丸出しの、“栗粒あんぱん”です。
流石、演歌の女王のゴリ押しは、
並大抵のものでは、ありません。

お味のほうですが、流石にお豆満載だけあって、
お豆風味濃厚です。
甘味もあるのですが、お砂糖の甘さと云うよりは、
お豆自体の甘さと云った感じで、クドい甘さではありません。
一方の栗ですが、やはり、あんこに埋もれ、
ほとんどお味は感じることは、出来ません。
奥〜〜のほうで、ほんのりと、
栗のお味がするかなぁ、くらいの存在感です、、。
時代劇に出演したともだちのほうが、
よっぽど存在感があるってもんですっ。
全体としては、はじめにほんのりと黒糖が香って、
そのあと、あんこのお豆の風味が全体を支配します。
栗とあんこは、もっと対等な関係だと想像していましたが、
栗は完全に、あんこと一体化しています。
お豆が満載と云うこともあり、
食感が似ている栗は、益々出る幕がないってもんです、、。
もっと、大粒にして存在感を出し、
量も、全体の1/4くらいにして、
お味的にも栗をしっかり感じられて、
あんこに負けないくらいにして頂きたいです。
せめて、アラレちゃんに出てくる先生のように、
大きな栗だったらよかったのでは、と思うのですが、、。
これでは、秋の味覚、栗なんだか、
ただのあんぱんなんだか、さっぱりわからんってもんです。
♪栗を、待〜ぁつ〜ぅわっ、
いつっまでも、待〜ぁつ〜ぅわっ♪
と云われても、いくら待っても、
あんこから栗が現れることは、ありません。
いわゆる、待ちぼうけ、骨折れ損ってやつです。
“残りものには福がある”とは云いますが、
福がないから残った、と云う逆説も考えられます。
福とは、そうそう、つかめるものではないのかも、
しれません。
同様に、この“栗粒あんぱん”において、
そうそう、栗を味わえるものではないようです。
購入価格:103円。
【栄養成分値(1個当り)】
熱量:104kcal
たんぱく質:2.8g
脂質:0.7g
炭水化物:21.7g
ナトリウム:35mg
【オススメ度:★★★☆☆】
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もた(04/09)